2017年9月26日火曜日

SILVERの色の変化と、お手入れについて。①


販売に立っていると、「シルバーは黒くなるからいや」という意見を良く耳にします。
シルバーは黒くなるからいいのです。真っ白や、黒い状態、様々な変化があり、それを楽しんでいただくのも含めてジュエリーを楽しんで頂きたい。
シルバーの柔らかな白い光りかたは、シルバーだけのもつ魅力でもあります。
自称、シルバー伝道師のSUNIです。

まず、何故黒くなるかについて。多くの方が誤解されています。
よく、酸化していると思われがちなのですが、実は、「硫化」しているのです。
温泉とかにシルバーつけて入ると、真っ黒になりますよね。それは、温泉成分と反応して、硫化しているのです。
では、何故、硫化するのか。
様々な原因が考えられますが、
○空気中の窒素分と反応して黒くなっている
○アクセサリーを置いてある箱などに、接着剤が多用されており、それが硫黄成分としてシルバーを黒くしている。

などが考えられます。

後は、シルバーではないのに、シルバー製品として売られているものも残念ながらございます。真鍮や銅合金に、銀色のメッキをかけているもの。
なんだか不思議なはげたような色味、シルバーのネックレスをしていたら金属アレルギーがおきた、といってネックレスをみせてもらうと、それはシルバーではなく、上記のメッキ製品なこともありました。シルバーよりも真鍮や銅合金にアレルギーを持つ方は多く、SUNIのデザイナーも、真鍮アレルギーなので、SUNIのジュエリーには、ピンブローチの金具以外には真鍮や銅合金は使用しておりません。

さて、本題にもどります。まず、シルバー黒くなったな−と思ったら(メッキされていない、シルバーそのままの生地のジュエリーの場合)
繊細なデザインではない場合、リングやネックレスはしたまま数日家事をしてみたり、シャワーなどに入ってしまいましょう。
日常の細やかな擦れや摩擦で、シルバーの色がたいていの場合それなりに戻ってきます。
余力があれば、歯ブラシなどに、重曹をつけてごしごし軽くこすってみましょう。
通常の何となくの汚れや、黒くなったりした変化でしたら、だいたいこれで元に戻ります。(メッキ製品の場合、このやり方はおすすめできません。再メッキをお買い上げのお店か、近所のリペア業者様にお持ち込みください。)

シルバー洗浄ペーストや、液体で、磨く、浸す、などもお手軽にすぐに綺麗になるのでおすすめですが、SUNI的には薬品の匂いがあまり好きになれず、使用しておりません。

ご家庭にあるものでまたシルバーを輝かせることもできますので、
そのやり方は次回◎



2017年5月15日月曜日

MIKROS SERIES


MIKROS(ギリシャ語でミクロの意味。ミークロスと読みます)シリーズのピアスとイヤリング。特大です。ミクロの世界をのぞいて見える世界をモチーフに、放射状に結晶化していくような規則性を使って形を構築してみました。
SUNIとして、作品や商品を制作するにあたって、すべてをコントロールして狙ったとおりの形をつくるのではなく、「自分の意図とははなれた、少し偶発的な」ことが起こりうるような制作方法が好きです。自分の意志だけで作りたいものをギチギチに決め込んで作るよりも、素材が、形が、私の意志とはかけ離れたところで動いてゆくような。

花が花を咲かせるような思いとそれは似ているのでは無いだろうか、と想像しています。

なので、少しずつ実は形が違います。限りなく似ていますが。
こちらの形でピンブローチも登場します。身体からはえる、ミクロのカタチ。
シルバーにロジウムコーティングとゴールドコーティングで仕上がっております。

2017年3月13日月曜日

NEW JEWELRY NEXT SPRING


Thank you for coming!!
学芸大学はクラスカでの、New Jewelry Next SPRINGにお越しくださり、ありがとうございました。春らしいムードにつつまれ、お越しくださったお客様はもちろんのこと、一緒に出展できた方々、初めましてな方々、沢山のありがとうございました☆
をお届けしたいです。

今回は、なんといっても、人気はこの、、、
ディスプレイに使用していた、大きな鉄でできた枝 笑
みなさん、ジュエリーが並んでいるので、目につくジュエリーより大きなサイズのこの存在感あふれるオブジェ。
実はSUNIがアート作品として大昔に制作した作品の一部です。
今回、ミクロとマクロをよりテーブルの上で見せるためにはどうするべきか、と悩んでいいたら、アトリエの片隅にディスプレイしてあったこの子が、
「わたし、わたしをつかって♡」とささやきかけてきたので、
今回日の目を見ることと相成りました。
鉄の固い質感と、植物のしゃきっとした強さのようなものがちょうどいい感じだなあと
久々に光をあびて気持ちよさそうな写真です。


2017年1月17日火曜日

WEDDING BANDS


SUNIはオーダーでWEDDING BANDS(マリッジリング)などもお作りをしております。
ご要望をお伺いして、一緒にデザインなどを決めていくのですが、
細かい要望にも対応できるのがなんといってもオーダーメイドの醍醐味です。

写真は、K18グリーンゴールドと、K18ホワイトゴールドのコンビネーションリングに、ちょうど境目のところに入った3つのダイヤモンドがアクセントになったアシンメトリー感たっぷりのリング。旦那様はシンプルにダイヤなしでしあげています。

さて、グリーンゴールド?あまり聞き慣れないその色。について少し説明します。
K18、18金、の中にも様々な色があります。K24が純金で、そこに24分の6、4分の1、何か他の地金を混ぜることで、K18ができあがるのですが、何を混ぜるかで、K18の色味が変わるんです。
通常金色はK18イエローゴールド。その中にもまた細かく言えば、色味が違う分類があるのですが、K18ピンクゴールド、K18ホワイトゴールド、はジュエリーショップでもおなじみかと思います。
今回使用しているグリーンゴールドは、イエローゴールドよりも少しグリーンがかった優しいゴールド色。それとホワイトゴールドをあわせることで優しいニュアンスにしあがりました。
工具マニア、地金マニア、なSUNIだからこそ、の一品だと思っております。
地金の話はまた別の機会にでも。