SUNI All rights reserved photo: Kazuyuki Takano
子育てをしていると、ジュエリーはときとして子育てにいらないような気がするときもあります。ぶらぶらしているピアスや、キラキラしているネックレスは、子どもの格好の遊び道具になり得るため、危なくてしかたありません。
けれど私はやっぱりピアスをしたいし、時としてネックレスもしたい。指輪はもちろんつけて出たい。ではそれは何のため?他者に対する何かのアプローチ?それとも自己満足のための欲求?
それは服のような、なにもつけていないと、落ち着かない、裸で外に出ているようなそんな気がするからかもしれません。それは私の場合。
大昔から、神事のときのスペシャルな時を演出するジュエリーは、神とつながるものだったり、権威を誇るためのものだったり、体を美しく演出するものだったりしてきました。
思い出を身につけるためだったり、身分を証明するものだったり。
もし人間の肌がダイヤモンドみたいにきらきらしているものだったら、きっとジュエリーは今の肌だったりざらざらするものだったり、それと真逆の素材感が主流だったかもしれません。
年をとると、大きなジュエリーがつけたくなるのよね。とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。それは、より大きなきらめきを身につけたい、体のバランスとのコントラストなのか。
もし子どもがつけるならばどんなジュエリーがかっこよく、素敵にみえるのか。
なんのためにジュエリーをつけ、そしてどのような場面でどういう効果を発揮するのか。そしてそれらはどう私たちを彩ってくれるのか。
そんなことを日々考えながらジュエリーを作っています。