2014年11月10日月曜日

落書きしようどこまでも2014

11月9日、常総ふるさと祭りにて、「落書きしようどこまでも2014」ワークショップを開催しました。
午前中は雨がぱらつく中(ものすごく降ってたときもありましたが)、 そんなことはものともせず、みんなたくさん大きな駐車場に落書きしました。

このワークショップも早4年。不定期ではありますが、1年に1〜2回のペースでさせていただいています。

発端は、私が昔ドイツに留学していたとき、旅行先のウィーンのザルツブルク城のふもとの広場で、5人ほどの小さな子どもたちが絵を描いていたところに出会ったのがきっかけでした。親は見当たらず、4歳くらいの男の子たちは、自分の何倍もの大きさの絵を描き、宇宙船を描いてそれに乗って、大きな怪獣を倒しにいっていました。
彼らは自由でした。
そして小さな画用紙の中でしか描けない日本の子どもたちのことを思いました。
きっといつかこんな自由に子どもたちに絵を描かせてあげたい。そう思った願いは、たまたま常総市まちなか展という美術展覧会の中で開催の日の目を見て、
それ以来常総市を中心に開催させていただいています。
ただ、落書きするのではなく、
「自分より大きな絵を描くこと」「他人の絵を否定しないこと」そんな決まり事は少しだけあります。
できれば、遠くから絵が眺められるポイントがあるとベスト。(遠く離れて見ることで、自分の絵がどれだけ小さいかを再認識できるので、もっと大きな絵が描けるようになります)

興味がわきやすい、蛍光チョークや、色つきの粉チョークをライン引きにいれた画材を用意します。いつも見慣れたチョークだけれど、少し違う。なんだかきれいな色!子どもたちの目はわくわくします。
汚れてもいい格好で、それではスタート。

ほとんどの子は、はじっこで、小さな絵を描き始めます。
自分より大きな絵がどうしても描けない子には、自分が寝転がれる大きさの丸を描いてもらいます。
すぐ飽きちゃう子には、色を塗ってみたりして、チョークの質感に興味をもってもらったり。そばに描き足して、どんどん物語を発展させてみたり。

きっかけがあるとだんだんのびやかに大きな絵が描けるようになる。
地球に落書きできるようになるのです。
いったんスイッチがはいってしまうと、あとは彼らの集中力はすさまじいです。

最近落書きイベント、増えました。
よくあちこちで見ます。
でも、もう少しきっかけを増やしてあげて欲しい。
ただ落書きするのではなくて、もう一歩その先のスイッチを押してあげて欲しい。

自分も親になり、よりいっそう想いは強くなりました。
落書きワークショップ、素敵な場所や機会がありましたら是非ご相談ください。