2014年9月5日金曜日

THE RINGS from The Hashimoto Collection

上野は、西洋美術館でやっていた、橋本コレクション、指輪、を娘と見て参りました。ジュエリーをやってる身としては、行かないわけにはいきません。
ムスメ、初、美術館。どきどきしながら行ってみました。数々の指輪が、時代別や、そのときの背景やファッションなどと一緒に展示され、楽しく拝見させていただきました。途中ムスメがぐずりだす直前までいきましたが、おしゃぶりでなんとか回避。
にしても、警備員がずっとついてまわるのには参りました、、
赤ちゃんと一緒だからでしょうか。なにもしませんし。させませんし。泣いたら出て行く覚悟ですし。

日本の美術館て、してはいけないことばかりで、息をひそめてしずかーに、メモもとれず、模写もできず、子どもも嫌がられて、ほんと何のための展示なのかと思うときが昔からあったけれど、今自分が子どもを持つ身になって、あらためて、首をかしげる変な場所、だと感じる様になりました。
沢山の場所を旅してきて、主にヨーロッパの美術館では学生をはじめ、子どもが首から画板と画用紙さげてみんなで模写していたり、先生が大きな声で絵の説明をみんなにしていたり、素晴らしい教育環境だなと感じました。一流のものを小さい頃から見せる。学習材料にする。最高ではありませんか。

さて、展示ですが、たしかに色々あって面白かったのですが。
台のスポンジのせいか、少し遠いせいか、照明のせいなのか、指輪が見にくくて、、正面から見た方が面白いものと、横から見たほうが面白いものと、裏からもみることでよりいっそう理解が深まる形のものもあると思うのですが、これは、知らないとなんのことか全然わからないだろうな。というような指輪も沢山ありました。拡大鏡、、持っていければ良かったかも。

そして、橋本コレクションからはかけ離れてしまうのかもしれませんが、あえて現代のコンテンポラリージュエリー作家たちが生み出す新しい指輪も併せて展示してほしかったです。ひと昔前、までで終わってましたので。
現代史やってない、世界史の授業、みたいな感じでした。

とはいえ、ますます指輪を沢山制作したくなったのは事実でして。もりもりやっていきたいと思います。

展示会の図録は、、少し見づらかったので。
やっぱり同じ橋本コレクションからの指輪ならこの本だなあ、、とあらためて読み直した、諏訪恭一会長監修の
指輪88 四千年を語る小さな文化遺産たち

拡大写真や横からの写真など、その指輪にあった角度からの写真が満載でとってもわかりやすいです。おすすめ。