2014年7月8日火曜日

世界最大の花

先日、筑波実験植物園に、世界最大の花、「ショクダイオオコンニャク」が開花したと聞いて、早速見に行ってみました。
日本新記録というだけあって、あんなに混んだ実験植物園も見たことないくらい、人が並んでました。

高さ2m72cm。筑波実験植物園では、2012年にも開花していたのですが、当時は2m6cm。そこから大きく記録を伸ばし、日本新記録を達成したそうです。

写真の花はもう閉じてしまったあとのかたち。下のヒダヒダの部分が、もう少しカラーのように開いているのが開花状態ですが、見ることはかなわず、開花してから1日後にいったらすっかり閉じてしまっておりました。残念。開花時には、腐った生ゴミのようなにおいがしたそうで。かいでみたいような、みたくないような。この状態のときはすっかり臭いはなくなっておりました。

なんていうか、不思議なかたちと、大きさです。インドネシアの奥地にある生き物。
先に雌花が咲き、くさい臭いで虫をあつめ、遅れて雄花が咲き、花粉を虫に運んでもらって受粉する花。
今回のように単体では受粉は難しく、自然界には何体か咲いている中で受粉していくもの、、らしい。と。
植物園の方にお話を伺いましたが、まだわからないことだらけで、何故前回2年前に咲いた花がまた今回咲いたのかすらわからないそうです。

インドネシアの奥地に、この巨大な花がいくつも咲いている様子を想像するだけで鳥肌がたちます。

ヒダはとても優雅で美しいのに、真ん中にあるたとえようもない形のごつごつしい突起物。不思議なコントラストを見せるのに、破綻していない形。

作品やジュエリーのモチーフに、よく植物を参考にします。
実際に足を運んだり、写真や動画をみたり、スケッチしてみたり。思いもよらぬ形を突きつけられて、どう頭で処理してアウトプットしていくか、熟考します。

自分の生み出すものが、全然目の前の力強い植物たちに負けている気がしてうちひしがれることもしょっちゅうあります。が、彼らの力強さに応援されているような気がすることも確かで。
何故植物の様にまっすぐ生み出せないのか。余計なことばかり考える脳みそとたたかい、なるべくシンプルな思考にもっていきたい今日この頃です。