2014年12月9日火曜日

イベントのお知らせ at 相模原伊勢丹


12月10日(水)~12月25日(木)
相模原伊勢丹1階婦人服売場イーストボーイ横イベントスペース
『デザイナーズアクセサリーフェア』
午前10時~午後7時

若手デザイナーたちによるデザイナーズアクセサリーのイベントにSUNIも参加してます。
今回特別につくった、新しいブランドロゴ看板。
銅製です。

SUNIのブランドロゴは矢印をモチーフにしてますが、SUNIこと康は、矢印が、「空間や方向、力や時間を指し示すベクトルとして、様々なみえざる力を表現するもの」ととらえています。そして矢印好きがこうじて、たくさんの矢印を撮りためてもいまして。
世界中の矢印、目にするたびにシャッターをきってます。好きな矢印の形というのがあるんです。前の三角の形と、後ろの長方形のバランスといいますか。。。笑
いつかきちんと矢印コレクション、まとめられるといいな。

そんな矢印をピンブローチにしたシリーズには、本物のダイヤモンドがきらりと光ります。女性にも、男性にもおすすめしたいシリーズ、UEMUKI(上向き)ピンブローチできたるべき2015年もあげあげでいきたいですね。

2014年11月10日月曜日

落書きしようどこまでも2014

11月9日、常総ふるさと祭りにて、「落書きしようどこまでも2014」ワークショップを開催しました。
午前中は雨がぱらつく中(ものすごく降ってたときもありましたが)、 そんなことはものともせず、みんなたくさん大きな駐車場に落書きしました。

このワークショップも早4年。不定期ではありますが、1年に1〜2回のペースでさせていただいています。

発端は、私が昔ドイツに留学していたとき、旅行先のウィーンのザルツブルク城のふもとの広場で、5人ほどの小さな子どもたちが絵を描いていたところに出会ったのがきっかけでした。親は見当たらず、4歳くらいの男の子たちは、自分の何倍もの大きさの絵を描き、宇宙船を描いてそれに乗って、大きな怪獣を倒しにいっていました。
彼らは自由でした。
そして小さな画用紙の中でしか描けない日本の子どもたちのことを思いました。
きっといつかこんな自由に子どもたちに絵を描かせてあげたい。そう思った願いは、たまたま常総市まちなか展という美術展覧会の中で開催の日の目を見て、
それ以来常総市を中心に開催させていただいています。
ただ、落書きするのではなく、
「自分より大きな絵を描くこと」「他人の絵を否定しないこと」そんな決まり事は少しだけあります。
できれば、遠くから絵が眺められるポイントがあるとベスト。(遠く離れて見ることで、自分の絵がどれだけ小さいかを再認識できるので、もっと大きな絵が描けるようになります)

興味がわきやすい、蛍光チョークや、色つきの粉チョークをライン引きにいれた画材を用意します。いつも見慣れたチョークだけれど、少し違う。なんだかきれいな色!子どもたちの目はわくわくします。
汚れてもいい格好で、それではスタート。

ほとんどの子は、はじっこで、小さな絵を描き始めます。
自分より大きな絵がどうしても描けない子には、自分が寝転がれる大きさの丸を描いてもらいます。
すぐ飽きちゃう子には、色を塗ってみたりして、チョークの質感に興味をもってもらったり。そばに描き足して、どんどん物語を発展させてみたり。

きっかけがあるとだんだんのびやかに大きな絵が描けるようになる。
地球に落書きできるようになるのです。
いったんスイッチがはいってしまうと、あとは彼らの集中力はすさまじいです。

最近落書きイベント、増えました。
よくあちこちで見ます。
でも、もう少しきっかけを増やしてあげて欲しい。
ただ落書きするのではなくて、もう一歩その先のスイッチを押してあげて欲しい。

自分も親になり、よりいっそう想いは強くなりました。
落書きワークショップ、素敵な場所や機会がありましたら是非ご相談ください。

2014年11月3日月曜日

YOSHIKO CHONAN EXHIBITION ‘momenti’

先日、YOSHIKO CHONANさんの展覧会at gallery deuxpoissonsにおじゃましてきました。深海か、あるいは宇宙の音か。音無き音が聞こえてくるようなジュエリーたちでした。

迷いに迷って、結局YOSHIKO CHONANさんらしい(と私が思った)リングを自分へのご褒美に。これならちょっとのお出かけでも子どもいても大丈夫というサイズ感もあり。

ちょうどいらっしゃったCHONANさんから、ディスプレイに使用していたかわいいブーツもおまけに頂いてしまったので、SUNI風にカスタマイズして、リング台にしてしまいました。勝手にコラボw

そしてさらに勝手に写真撮影大会。世界観が伝わってくる展覧会だったので、写真のイメージも勝手にわいてでてくる。。ので。
こんな感じにぱちりぱちり。

CHONANさんは大学の先輩でもあって。当時はほとんどかぶっていない先輩だったのですが、大学をでてしばらく、沢山の共通の知り合いもあり。活動していくうちに最近よくお会いしてお話させていただいています。
いろいろ学ぶことたくさん。素敵な展示でした。

娘はようやく色々連れ回せる様になってきたので、展示会なんかにもどんどんいけるようになってきて。目や精神の糧をどんどん吸収していきたい、そんな秋です。

2014年10月20日月曜日

秋モノマチ、施設公開終了しました☆

先日おこなわれた、秋のモノマチ中の施設公開、天気にも恵まれ、沢山のかたにお越し頂き、ありがとうございました。

3日間アトリエでみなさんとお話を直接できて、とっても楽しかったです。ふだん、制作と子育てと、であまり沢山の方とお話する機会が減ってるもんで、、完全なるコミュニケーション不足ですね。まあ、それもあと少しな気もしてきました。最近。

さて。今回はSUNIのコレクションしている色石をようやくジュエリーにすることができ始めておりまして。ようやくです。。いろいろと集めているのに、中々形にすることがでいなかった石たち。そんな新作を少しお披露目したのですが、それらは多くが一点もので、お嫁に旅だっていったので、お母さんは少しさみしいような、うれしいような。。
これからもどんどん形にしていくので、よろしくおねがいします。

そして、もう一つ。アイデアの源、植物たちへのSUNIのアプローチとして、今回写真のビーカー型の植木鉢を陶芸作家さんと一緒に作ってみました。ビーカー型なのは、SUNIの大好きな実験用具からどうしても形をとりたかったのと、植物と人工的なものとのコントラストを如実にだしてみたかったから。もちろん、植物じかうえできるように、穴もあけてあります。その上に私が一点一点絵付けをしてみました。
ささやかなアーツ&クラフツ運動です。

2014年もあと少しですね。怒濤の年でした。
必死で這いつくばってここまでようやくこれたけれど、まだまだこれから。
そろそろ催事なんかにも参加していけそうな雰囲気です。

2014年10月5日日曜日

見えない時間。

葉のふちからポロポロと子どもたちが落ちていたので、土に適当にぱらぱらと置いていたら、いつのまにか根が下向きになり、根付いていた、謎の多肉植物。

名前もわからず頂き、知りたいので、もしご存知の方がいらっしゃったら是非、メールください。

忙しくかけずりまわっても、ごろごろしてても、悩んでても、あくびしててもいつの間にか時間はすぎていきます。植物の動きは中々私たちの時間感覚では目にみえませんが、気づくと生きていくために日々根をはり、成長しています。

最近は、熊楠の人生に少しはまりつつもあり、SUNIの世界観に関する本、顕微鏡の中の世界に関する本たちを読みあさっております。読書の秋、なのかな。

一方で、昼間は次の展示会にむけて制作したり、出張でウェディングリングやマリッジリングのご相談をうけたりしています。(場所によっては出張をすることもあるのです^^)綺麗なダイヤモンドとお二人の素敵な雰囲気に心いやされ、日々はげんでおります。

10月17日金曜日から、19日日曜日まで、
台東区近辺でおこなわれる、秋のモノマチに、SUNIも台東デザイナーズビレッジから参加します。今回は、ジュエリーだけでなく、植物や植木鉢に関する商品も展開していく予定です。SUNIの実験室として、デザビレのアトリエが変化していきます。乞うご期待。

→秋のモノマチ

2014年9月29日月曜日

安野光雅が描く野の花

ぬけるような青空と金木犀の香りにつられて、その日の仕事はなしにして散歩がてら、安野光雅さんの展示に行ってきました。

安野光雅さんといえば、言わずと知れた絵本作家さん。

小さい頃、「もりのえほん」が大好きで、どこに何の動物がいるのか、兄弟やお母さんや友達と随分探した記憶がありました。

展示のあった市川市芳澤ガーデンギャラリーは一度も訪れたことがなかったのですが、閑静な住宅街を抜けると突然素敵な緑の大きな庭があらわれ、バリアフリーで入れる程よい大きさのギャラリーが併設されています。ベビーカーごとどうぞ、といわれ、熟睡した娘と一緒に入館。

雑草とよばれて気づけば見過ごしてしまいがちな野の花たちが、安野さんの魔法にかかったようにいきいきと主役の場をもらって輝いていました。同時にならんでいる文章もとっても面白くて、ついつい長居してしまいました。
ただ、穏やかで心和む絵や文章の中に、戦争の陰が見え隠れしていて、これからの日本がどうなっていくのか、とても考えさせられる一面もありました。

そして思いがけず、「もりのえほん」の原画にも出会い、なんと原画の下には何の動物がいるのかすべて大きく描かれているではありませんか!!長年わからなかった答えが。。
衝撃的な、「九州」と、「どくろ」と、「魔女」には笑いました。
そしてそれらの元になったのが、ドイツの森だったことを知り、懐かしく思いました。

途中で起きた娘も安野さんの描く草花をじぃっと見つめ、楽しそうでした。

庭には安野さんの描いていた草花も見受けられましたし、秋の色に染まってきている木々が目をなごませてくれました。

すぐ近くには須和田公園もあり、中々素敵な秋の午後を過ごせました。
今まで以上にもっと絵を描いていゆきたい、そう思わせてくれる素敵な展示でした。

→市川市芳澤ガーデンギャラリー
「安野光雅が描く野の花」
9月27日(土)〜11月30日(日)

2014年9月25日木曜日

熊楠のみたものは

いつも京都、大阪どまりな関西。時間の合間をぬって、南方熊楠記念館にいってきました。和歌山は初体験。ほとんど何も調べずにふらっと行くのもめずらしく。とりあえずムスメもいるので無茶な旅行もできずに(関西に行くのですでに無茶をしているだけに)、とりあえず下見もかねて、ということで。
いざ、レンタカーにのって白浜へ。

車から降りると、むわっとした温室のような湿度、と、海の感触。
小さな小高い山の中に熊楠の記念館はありました。人もほとんどおらず。熊楠の一生をほんの少しかいま見ることができました。
10歳から14歳の頃にうつし終えたという和漢三才図会をはじめとする数々の蔵書。
一度書いたものは忘れないという並外れた記憶力の持ち主。彼はアスペルガーだったとされているようですが、確かに常人ではないことは伝わってきました。
館内の粘菌を顕微鏡でのぞいてわくわくしたり。サボテンをそのまま押し花のようにつぶした標本をみて、やってみようと思ったり。
記念館の屋上から白浜の眺望をぐるりと眺め、丘を散歩するカニを追いかけ、季節外れの海へ。

初めて見る海に興奮気味のムスメと足だけつかって遊んでみたり。

思いのほか時間がかかってしまい、顕彰館に行く時間はなく(記念館を後回しにすればよかった!)とれとれ市場で海鮮丼に舌鼓をうっていそいでまた戻るという強行日帰り旅行でした。


今の世の中に彼が生きていたら、なにを集めて考えるのだろう。やっぱりデータなどではなく、形に残る生のなにかを集めるのでしょうか。

熊楠のみつめていた宇宙。顕微鏡でのぞいた世界から、歩いて探しまわったジャングルの中から、膨大な本から得られた知識から、彼の構築した宇宙を、彼の残した数々の標本や言葉から私たちは想像するしかありません。

2014年9月9日火曜日

月はどっちにでている。

今日は特大の、スーパームーン。

それでいいんだよ、と背中を押されたような気がしました。

2014年9月5日金曜日

THE RINGS from The Hashimoto Collection

上野は、西洋美術館でやっていた、橋本コレクション、指輪、を娘と見て参りました。ジュエリーをやってる身としては、行かないわけにはいきません。
ムスメ、初、美術館。どきどきしながら行ってみました。数々の指輪が、時代別や、そのときの背景やファッションなどと一緒に展示され、楽しく拝見させていただきました。途中ムスメがぐずりだす直前までいきましたが、おしゃぶりでなんとか回避。
にしても、警備員がずっとついてまわるのには参りました、、
赤ちゃんと一緒だからでしょうか。なにもしませんし。させませんし。泣いたら出て行く覚悟ですし。

日本の美術館て、してはいけないことばかりで、息をひそめてしずかーに、メモもとれず、模写もできず、子どもも嫌がられて、ほんと何のための展示なのかと思うときが昔からあったけれど、今自分が子どもを持つ身になって、あらためて、首をかしげる変な場所、だと感じる様になりました。
沢山の場所を旅してきて、主にヨーロッパの美術館では学生をはじめ、子どもが首から画板と画用紙さげてみんなで模写していたり、先生が大きな声で絵の説明をみんなにしていたり、素晴らしい教育環境だなと感じました。一流のものを小さい頃から見せる。学習材料にする。最高ではありませんか。

さて、展示ですが、たしかに色々あって面白かったのですが。
台のスポンジのせいか、少し遠いせいか、照明のせいなのか、指輪が見にくくて、、正面から見た方が面白いものと、横から見たほうが面白いものと、裏からもみることでよりいっそう理解が深まる形のものもあると思うのですが、これは、知らないとなんのことか全然わからないだろうな。というような指輪も沢山ありました。拡大鏡、、持っていければ良かったかも。

そして、橋本コレクションからはかけ離れてしまうのかもしれませんが、あえて現代のコンテンポラリージュエリー作家たちが生み出す新しい指輪も併せて展示してほしかったです。ひと昔前、までで終わってましたので。
現代史やってない、世界史の授業、みたいな感じでした。

とはいえ、ますます指輪を沢山制作したくなったのは事実でして。もりもりやっていきたいと思います。

展示会の図録は、、少し見づらかったので。
やっぱり同じ橋本コレクションからの指輪ならこの本だなあ、、とあらためて読み直した、諏訪恭一会長監修の
指輪88 四千年を語る小さな文化遺産たち

拡大写真や横からの写真など、その指輪にあった角度からの写真が満載でとってもわかりやすいです。おすすめ。




2014年8月28日木曜日

2014夏

ぱちぱちぱち。
2014年夏が、私的には今日ようやく終わりました。というのも、ずっと取り組んでいた仕事がひと段落。左手腱鞘炎、右ひじテニス肘というおまけつきですが、達成感につつまれてこんなに幸せな日もそうそうないでしょう。支えてくれた家族をはじめ、みなさんにこころから感謝しました。

さて、打ち上げしたい、、さすがに一杯やりたいとこですが。

「のみにけーしょん」が無くなって早1年ちょい、酔っ払いをみると、ああ、酔っ払ってて大変だなぁとまるで人ごとw、お前が言うなと先日おこられもしましたが。
飲めなくなったことで、会えなくなってしまった人もおり。いや、会おうと思えば会えるんだけど…お茶しよーっていって茶色い液体ガバガバのんでたあの頃…なつかしいなぁ〜w


あのままいってたら、きっと墓にビールかけられちゃうキャラになってたんだろうな…と遠い目。

それなりに飲んでたおかげで、あんまり悔いは残ってないけど、今年の夏は暑かった。そんな中クーラーなしのサウナ作業場で滝汗かくと、頭をよぎる懐かしいあの、のどごし。

妊娠してから私に出会った方々には、ずいぶん真面目な人なんだと思われているのでしょう。みなさんと飲みにいきたいですよ。飲みにいけないキャラ、実はなじめてませんし。
のんで、朝までいろんなこと、お話したいです。くだらない話から真面目な話まで。

とりあえずは金槌と鏨をふるって酒ものまず真面目に取り組んだせいで、2014年夏が終わりました。どこにも行かず、育児と制作に没頭しておりました。こんな充実した時間の過ごし方は今までしてこなかった、これなかった?
限られた時間と、自分の体の限界と、いつも少しずつ超えていけている気がします。

目指せ、スーパーサイヤ人。

2014年7月28日月曜日

新兵訓練施設

毎日暑いですね。。
もう7年近くなるノートパソコンが、そろそろあやしくなってきたので、重たくて重たくて重たい腰がようやく動きました。持ち運びも考えると、MacBook Air。ただエアーといえども、子ども+パソコン、、肩、ちぎれちゃうかもしれない。。

windows派だった私も7年の間にすっかりmacユーザーに。でもwindowsでないと使えないソフトもある。。これは、ブートキャンプしかないでしょ!と。(タイトルの新兵訓練施設というのは、ブートキャンプの口語表現だそうです。)

覚え書き。
windows7をブートキャンプで動かすことにしたので、ソフトをアマゾンでゲット。ただ、読み書きできるドライブを買うのがしゃくだったので、別のドライブのついているmacで、windows7をisoイメージファイルにデータ化する。そのデータをブートキャンプするパソコンにうつし、8GB以上のなにもデータを入れていないUSBを差す。あとはだいたいググってなんとかブートキャンプ様の言うとおりでいけました。あ!USB最初認識されなかったので、調べたら、いったん中止して、USB抜いて、別ポートに差す、で解決されました。さしなおす、だけです。。

usキーボードにしちゃってるので、ショートカットキーやら、仮名変換キーやら、少し面倒でしたが、そこはmacユーザー様たちのたくさんの情報をグーグル先生から教わり、なんとかかんとかようやく環境を整えることができました。

windows用のソフトは、なんどかインストール時にエラーがでたのですが、winの更新プログラムを何度か繰り返して、インストールできるようになりました。
更新って大事なのね。

パソコンとか、データとか、便利だけど、なんだか恐ろしく時間をくうことがありますよね。結局、データ整理もできてないとだめだし、消えたらアウトだし。更新こまめにしてないとなんだかよくわからなくなってしまうし。大事なのはプリントアウトしてください、ってデータの意味ないじゃん。
最近では、LINE乗っ取りなんかでパスワード、メモしてください。って。結局、紙、、

エスキースなんかも鉛筆と紙がよかったりする今日この頃。なかなか踏み切れないペンタブ導入を考えつつも、結局鉛筆と紙を前に日々奮闘しております。

2014年7月12日土曜日

台風一過

台風が過ぎ去り、関東では大きな虹もみえたようですね。
ものすごく暑くて暑くて、
小さい子どもにはお出かけはつらそうです。

なので、おうちでできる仕事をメインに。

少しずつお仕事をはじめている今日この頃。生後2ヶ月のときに、台東デザイナーズビレッジの施設公開にでたのですが、そのときは、もうふらふらで、本当に無理をしてしまったなあ、と思いました。そのための準備では、作業机のわきにハイローラックを置いて、寝かしつけては作業し、すぐ起きてしまう赤子をあやし、また寝かしつけ、の繰り返しで必死で作業してました。でも思い切って参加してみたことで、みなさんとふれあって、やりきった感もあり。子どもとはじめてのイベント、乗り切った感もあり。見えてきた課題もあり。今となってはいい思い出です。

子どもを育てること、仕事をするということ、天秤にかけるのではなく、人の営みとして素直に両立させていきたい、と思うことはいけないことなのでしょうか。
留学していたドイツでは、シングルマザーが大学に子どもを連れて勉強しなおしにきている人もいました。みんなシンプル。子どもが生まれたから、大事に育てる。自分のこともきちんとやる。

子どもいること、老人がいること、障害を持った方がいること、外国の人、男の人、女の人、いろんな人がいて、社会が成り立っている。今の日本は残念ながら子育てしやすい社会ではないけれど、なんとか自分なりに生き方を模索しています。

2014年7月9日水曜日

青い時間。

SUNIのジュエリーラインのために、今日は、前に子どもを抱えながら、石の仕入れにいってきました。つかの間の雨の合間に、目を潤す素敵な石たち。

写真上は、昼の虫と夜の虫が入れ替わる、すべてが青くなってシルエットに見える時間(写真下のような時間)、ドイツ語で「Blau Zeit(青い時間)」をテーマにしたピアスです。

カイヤナイトと、下の不思議な色合いの石はフルオライトです。このカイヤナイトという石、色合いを見た瞬間、気に入ってゲットしたのですが、先日石マニアのおじさまに、カイヤナイトでこんなオーバル型に磨いてある石をよく仕入れましたね!と言われました。石の特性上、このオーバル型に磨くのは難しいそうです。

このピアスは実物をみると何とも言えない様々な青がひそんでいて、私のお気に入り作品のひとつです。

SUNIのジュエリーは、主に金属をベースにした造形が多いのですが、実はたくさんまだ形になっていない石たちがコレクションのようにひしめきあっています。
多くは一点物で、ジュエリーや作品につかわれ日の目を見るのをいまかいまかと待ちわびています。

私の見つけた、面白い形や色や模様を、一点一点めでているその感覚を、身にまとってつけていただければとてもうれしいな、と思います。
そして、もっと見ていただくために、webshopを準備中です。がんばらないと!!




2014年7月8日火曜日

世界最大の花

先日、筑波実験植物園に、世界最大の花、「ショクダイオオコンニャク」が開花したと聞いて、早速見に行ってみました。
日本新記録というだけあって、あんなに混んだ実験植物園も見たことないくらい、人が並んでました。

高さ2m72cm。筑波実験植物園では、2012年にも開花していたのですが、当時は2m6cm。そこから大きく記録を伸ばし、日本新記録を達成したそうです。

写真の花はもう閉じてしまったあとのかたち。下のヒダヒダの部分が、もう少しカラーのように開いているのが開花状態ですが、見ることはかなわず、開花してから1日後にいったらすっかり閉じてしまっておりました。残念。開花時には、腐った生ゴミのようなにおいがしたそうで。かいでみたいような、みたくないような。この状態のときはすっかり臭いはなくなっておりました。

なんていうか、不思議なかたちと、大きさです。インドネシアの奥地にある生き物。
先に雌花が咲き、くさい臭いで虫をあつめ、遅れて雄花が咲き、花粉を虫に運んでもらって受粉する花。
今回のように単体では受粉は難しく、自然界には何体か咲いている中で受粉していくもの、、らしい。と。
植物園の方にお話を伺いましたが、まだわからないことだらけで、何故前回2年前に咲いた花がまた今回咲いたのかすらわからないそうです。

インドネシアの奥地に、この巨大な花がいくつも咲いている様子を想像するだけで鳥肌がたちます。

ヒダはとても優雅で美しいのに、真ん中にあるたとえようもない形のごつごつしい突起物。不思議なコントラストを見せるのに、破綻していない形。

作品やジュエリーのモチーフに、よく植物を参考にします。
実際に足を運んだり、写真や動画をみたり、スケッチしてみたり。思いもよらぬ形を突きつけられて、どう頭で処理してアウトプットしていくか、熟考します。

自分の生み出すものが、全然目の前の力強い植物たちに負けている気がしてうちひしがれることもしょっちゅうあります。が、彼らの力強さに応援されているような気がすることも確かで。
何故植物の様にまっすぐ生み出せないのか。余計なことばかり考える脳みそとたたかい、なるべくシンプルな思考にもっていきたい今日この頃です。




2014年6月29日日曜日

ありの女王

雨が降り続きますね。
先日、友人のお子さんと久々に会ったら、3歳になった彼はいつの間にかほとばしるようにたくさん言葉を発していました。

一緒に歌おう!と指揮者のように棒をふる彼。

「蟻の女王歌うよ!みんな一緒に歌ってね!!!!」
「さあ、はい!!」(きっと「さんはい!」のつもり)

「ありのお〜ままのお〜」
あ、蟻の女王って、「アナと雪の女王」のことだったのか!とそこで一同気づく。

「ありのお〜ままのお〜」
どうやら、そこしか歌えない様子の彼。

でもなんで「蟻の女王」なんだろ。。
夫が。「ありのーままの〜」だから、「ありの」女王 なんだよ!って。

なるほどー!!!

3歳くんと同じ思考回路をもつ我が夫。

ちなみに、「アナと雪の女王」英題は、「Frozen」
その訳しかたもあまりピンときませんが、

最後の、
「少しも寒くないわ」という言葉だけを聞いたときは、冬に強がって半袖短パンで走り回って次の日風邪をひいちゃう小学生みたいな、そんな印象でした。
なんだかしっくりこないな、と思って英語の歌詞をみると、

The cold never bothered me anyway
「寒さは、結局私を全然邪魔しなかった」
みたいな直訳ですが。(あの短い最後の一節にこんな長い文章が!)

寒いのなんて全然わたしの妨げになんてならないわ!
っていう強気な、けど意志のある一節だなあ、と。

歌にあわせて日本語訳すると、短くせざるをえない。英語と違う音節だから仕方ないですね。「Let it go〜」も、そのまんま理解しようと考える方が、しっくりくる。ありのままというよりもっと強気な感覚がする。

翻訳って本当にそれだけでも難しいのに、同じ歌を様々な国の言葉にかえて公開しているディズニー、おそるべし。ただ、やっぱり原文を理解してこそ、本質がみえてきたりするのかも?

ありの〜ままは〜 むずかしい!





2014年6月19日木曜日

腕の中で

生まれて、もうすぐ3ヶ月になろうという我が娘。

何が何だかわけもわからず泣きわめいていた産まれてすぐの頃と違い、あやしたら泣き止んだり、声をあげて笑ったり、寝ながら私の服をギュっとつかんだり、 凄まじい成長ぷりをみせてくれます。
金属加工なんてまだとてもじゃないけど手がつけられず、歯がゆい日々を過ごしつつも、彼女の生き生きとした生命力には日々驚かされっぱなし。
いつも夕方ぐずる抱っこちゃん娘のおかげで、いつ晩御飯を食べたのかわからない状態が続いていたのが、今日はじめて全然愚図らずに晩御飯を食べ終えました。といっても夏バテ気味でスープとさくらんぼしか食べられなかったのだけれど、ギャン泣きしないだけで天国! 

なんとなくその後も抱っこしながらあまり泣かずに眠りに落ちた娘とのシンクロ感が、何かに似てるなと思ったら、 釣りの釣れるときの感じ、水の中にルアーが落ちていって、魚がくわえるのをイメージ出来て、その通りに魚が食いついてくる、あの集中力ビンビンな瞬間に限りなく近い感覚を覚えました。

まだ喋れない娘の一挙手一投足と、うまくシンクロできた夕べ。 私はシワシワになっていく一方で、パンパンに内圧で満ち満ちていく娘のそんな1日でした。

2014年6月6日金曜日

ある雨の日に

雨がしとしと降ります。2014年ももうすぐ半分。

もはや自分がブログをやっていたことすらぼんやりとしか思い出せなくなっていたくらい、ずっと更新が滞ってました。
新しくはじめることも考えましたが、せっかくなので続きを書こうと思います。

モスクワに行って以来、公開の滞っていたブログ。
FacebookやTwitterでなんだかいろいろと満足してしまう今日この頃。

考えていることをアウトプットさせて、もう少し頭を整理してみては、とアドバイスをもらい、
ブログをようやく思い出すというこの有様。
そのくらい、日々追われてしまっていたということなのでしょうか。

あっという間でしたが、大震災もあったし、首相もかわったし(それはいつもか)
私はスタジオを御徒町にある、台東デザイナーズビレッジに移動したし
結婚して、一児の母にもなりました。
毎日があっという間ですが、少しは前に歩けているのでしょうか。

アート、デザイン、工芸、ジュエリー、、カテゴライズできないなにか、
生物学や自然の理、人間の営みから感じるたくさんの発想をもとに
作り続けていることを最近感じます。

胸元で眠る小さな命と、
早咲きのひまわり、きらきら輝く夏野菜、ひと雨ごとに伸びる木々
たくましい生命力が重なります。

今ここに生きている奇跡に感謝しながら、
これからも書き続けていけたらいいな、という、リマインド。

雨はしとしと降り続きます。