2011年7月19日火曜日

どっちへ向かうの

以前から、矢印というモチーフは私の中で大きく、見えない力を形に、ベクトルというタイトルでジュエリーやオブジェなどを作っています。植物をモチーフにした作品とは毛色が違う、と言われることもありますが、私の中では同じ強さをもった、力が形になったものだと認識しています。

写真はシルバーで作ったブローチ。白と、黒、対になっているのか。反対なのか。

大きな力の方向性のようなものを、植物にも矢印にも感じます。植物は生きていく方向性に忠実で。矢印は、そういったなにかの方向性プラス、身につけたり、空間に置くことで違う空間が生まれる不思議さに惹かれます。
制作していくときの癖なのですが、一つのことに夢中になって作り続けると、それをしばらく手からはなして暖めたくなってしまうというか。一度気に入ったものを引き続き作り続けるのは安直な気がしてしまうというか。そういったわけで→モチーフは少し充電していたのですが、なんだか最近また気になりだして、引っ張りだしてこねくりまわしている状況です。

ドイツにいたときにダニエルクルーガーに尋ねられた問いが頭をかけめぐります。
その矢印はどんな力なの?重いの?つらいの?美しいの?ゆっくりなの?それとも・・・