2011年10月26日水曜日

ダイジェスト。


ブログの更新が滞ってます。
twitterやfacebookでほんとに満足してしまう今日この頃。

9月は、モスクワ、韓国、京都など、一人でマイレージためてました。
モスクワは、Design Actといわれるデザインイベントに参加してきました。
スーツケースに作品つめて、ジュエリーをメインに。
充実した9月。写真はモスクワ、Design Act のメインエントランス。ゴージャス。

なかなかできない体験してきました。

そして今、展示してます。

常総市まちなか展

30日までです。あと4日。

茨城県の常総市、水海道の古い建物の中で、展示中。落書きワークショップもやりました。
すべてのブログでの案内やウェブサイトが、、、後手に回ってます。facebook、twitterでは更新中!

11月は、前述のブログのVektorが入選した、伊丹国際クラフト展が開催されます。
よろしくお願いいたします。

2011年7月19日火曜日

どっちへ向かうの

以前から、矢印というモチーフは私の中で大きく、見えない力を形に、ベクトルというタイトルでジュエリーやオブジェなどを作っています。植物をモチーフにした作品とは毛色が違う、と言われることもありますが、私の中では同じ強さをもった、力が形になったものだと認識しています。

写真はシルバーで作ったブローチ。白と、黒、対になっているのか。反対なのか。

大きな力の方向性のようなものを、植物にも矢印にも感じます。植物は生きていく方向性に忠実で。矢印は、そういったなにかの方向性プラス、身につけたり、空間に置くことで違う空間が生まれる不思議さに惹かれます。
制作していくときの癖なのですが、一つのことに夢中になって作り続けると、それをしばらく手からはなして暖めたくなってしまうというか。一度気に入ったものを引き続き作り続けるのは安直な気がしてしまうというか。そういったわけで→モチーフは少し充電していたのですが、なんだか最近また気になりだして、引っ張りだしてこねくりまわしている状況です。

ドイツにいたときにダニエルクルーガーに尋ねられた問いが頭をかけめぐります。
その矢印はどんな力なの?重いの?つらいの?美しいの?ゆっくりなの?それとも・・・

2011年7月10日日曜日

思考トリップ

うだるような毎日と、制作と、頼まれ仕事と、様々な人々とのおつきあい。

明日自分が死んだら、山ほどある道具も、集めた本も、整理されてないデータも、もうどうでもいいモノになる。むしろいらないモノ。

放射能と向き合って、落ち込んだり、
制作中失敗してうなだれたり
コンペに落ちたり

美味しい酒をくみかわしたり
いい案がうかんだり
すてきな線がひけたり
誰かと時間を共にして心地よくなったり

全部は私が生きて見てそこに在るから存在しうるだけであって
その一瞬のつみかさねでしかない。

体はもうきっと老いにむかっている。

梅雨あけと同時に、私の気持ちもクリアになっていく。

2011年5月12日木曜日

明日と今日がない世界

SICFも無事終わり、来てくださった皆様
ありがとうございました。お祭りみたいでしたね。ほんとにフェスティバル。

ただ、身内の不幸が引き続いたりして、
なんというか、ゴールデンじゃないウィークを過ごしました。

五月病なのかなんなのか、少し気落ち気味でしたが、なんだかここ数ヶ月でたくさんの生死に出会って、逆に気持ちがシャキッとするというか

しっかりした部分もあります。

たまたま拘束前のアイウェイウェイのインタビューをネットで読ませてもらってたのですが

中国では情報統制がなされてて、
明日という言葉はネットでは検索できないようになってるそうです。

明日、どこどこで、デモをやろー!

みたいなのを防ぐためです。
同じ理由で、今日も駄目なんだって。

今日、と、明日、がないなんて

何でも話していいはずなのに誰もなにも話さない国と

話したくても何も話させてくれない国と

本質は全く違うけれど効果は似ている。

アイウェイウェイは今頃どこで、何をされてるのでしょう。人の表現を、奪うことのできる何かは本当にあるんでしょうか。


私事ですが、最近一生懸命になれることが私にあって、とても幸せだと思いました。

教育というのは、一生懸命になれることを見つけさせてあげることだと心から思いました。

ヘラヘラ笑って、ニート養成大学だ、なんて言ってる場合じゃないですよ。


ボーイズビーアンビシャス
ガールズビーアンビシャス

2011年4月23日土曜日

SICFに出展します。


地震がおこってから1カ月以上が過ぎました。被災された方々を思い、いろんなことを考えて、悩み、余震の中、制作しています。

現在進行形?!そうなんです。

茨城は停電対象外でしたし、アトリエ的にはたすかりますが、
よく揺れます。
地震のおかげでいろんなことがオセオセ状況、かなりいろんな意味でピンチですが

今やれることがある、それだけで前に進む理由にはなります。

というわけで、青山スパイラルでGWに開催される、SICF12というのに参加、展示します。

今回は、学部の卒制以来あたためていた企画をようやく少し噛み砕いて、
「巨人の指輪」を制作中です。
1メートルくらいの壁掛けの金属製の指輪です。
お花たっぷり、ドカーンと、制作中!
巨人の指輪25分の1モデル、つまり、私たちもつけることができるミニチュア!
も併せて展示する予定です。


私が参加するのは

A日程、5月2日月曜日から3日、11時から20時まで

スパイラル3Fのスパイラルホールにて、17番のブースで出展します。

入場料は1日券一般700円、学生500円、フリーパスは一般1200円、学生800円

B日程は4日、5日、5日の20時からの授賞式は今はやりのユースト中継w

A日程参加中はブースにトイレ以外はおります。

よろしくおねがいします!!!!!

www.sicf.jp

2011年2月28日月曜日

アラーキーに会った日


雨になるとよく思い出すのが、荒木経惟、アラーキーに会った日のこと。

当時浪人生の私はこれも勉強、横浜トリエンナーレを見に行った。作品鑑賞していたら、突然会場がザワザワとしはじめた。
その真中をものすごいスピードであるいていたのが、アラーキーだった。

テレビや雑誌でみるのと全く雰囲気のかわらないアラーキーに会場は騒然として。
周りには、何人か、先生!これがだれだれのです!先生!先生!と腰ぎんちゃくみたいな人たちが群がっていて、異様な光景だった。

そのまま引き続き作品を見終えて会場をあとにしようとしたその時、
偶然アラーキーも同じタイミングで外にやってきた。

そとは小ぶりな雨。

アラーキーは突然「なんてきれいな雨なんだ~!!!!」と叫び
胸元からコンパクトカメラをとりだし、パシャパシャと撮り始めた。

確かに、空はうす曇りで、暗くもなく明るくもなく。
ただ、きれいだったけれど、私はそのアラーキーのカメラのフラッシュがそこに足されて
一秒一秒がきりとられていくようで。それがもっときれいだな、と思った。

気づいたら私はアラーキーの後ろを歩くはめになっていた。
アラーキーは髪の長い色っぽい女の人を横に連れて二人で楽しそうに歩いていた。
その後ろに私たち二人。
何か4人のパーティーみたいになっていた。

一緒にいた子が、お前、せっかくだからアラーキーにサインか握手してもらえよ!
と私に言うので、まあ、確かにそうだ。と勇気をふるいおこし(私はそういうのが極端にすきではない。)

すみません!握手してください!
とお願いしたら

くるっと振り返ったアラーキーは握手をしながらこう言った。


「小さな不幸を。」








2011年2月10日木曜日

二月


私事で、最近引越しなどしまして、新しい環境にまだ右往左往してます。春ですし、まあこんなかんじもいいかもしれません。

新年あけましての銀座で展示をした「ROOM」にはたくさんの方に来ていただき本当にありがとうございました。お礼が不充分なかんじで大変申し訳なく思っています。こうやって制作を通じてつながっていける関係はこの仕事を選んだならではのつながりだったりして、細く長く続けていきたいと決意新たにしています。

とりあえず確定申告シーズンに入りまして。一年の総決算をしながら、反省もたくさん。去年は本当に病気ばっかりの一年でした。
健康第一、食事と睡眠と運動。どんなサプリメントや栄養剤もかなわない最強のトリオです。おかげで最近は気持ちもとても強くたくましく、
体も調子良くてとても気持ちがよい。なんか、こういうのはロックな感じじゃないしアーティスト的にどうなのか?と思ったりするときもなくはないですけど。みなさんもお体お大事に。

2011年2月4日金曜日

家について考える。


こないだコンセントを自由に移動できる家の作り方について議論になりました。結局レールの様なものを壁に埋め込む案が。問題は壁から凹まして、コンセントフックを壁にツライチにするのか。それともレールを壁にツライチにするのか。そういうのは実際もうにあるのかもしれませんけど。
家についての考え方は、非常に風土性と、国民性があらわれます。やはり、その土地の気候と、よくとれる資源で家をつくることになる。
資源が豊富で木も石もたくさんあるドイツはほんとに住居が大きいし、資源を輸入に頼るオランダは、あんなにオランダ人が大きいのにもかかわらず、天井高の低い小さな小さな家に住んでいる。心なしか、空間把握の考え方もとても小さい単位な気がしたり。
チュニジアの風の強い砂漠地方では穴を掘ってそこを住居にしたり。
韓国は冬は寒いけど、オンドルなので家の中は暖かい。北海道とおんなじですね。

日本はどうなんだろう。どんどんみんな体格がよくなっていって、平均身長もあがっている。気候も徐々に変動して、以前のものとはちがうし、何よりエアコンなどで快適生活から離れられなくなってしまった昨今、私は今までの住居の在り方ではまずいと思うわけです。

もちろん、新しい住居はやれ高気密、高断熱、床暖房、ソーラーパネル、オール電化、素敵だと思いますよ。
問題は一般人の住居です。古いマンション、取り壊すほど古くはないけれど、リフォームしないといまいち…そこでリフォーム、のときに!もう少し考えて作らないといけないと思うんです。
若い人は家族が減ってるなか、何部屋もいらない人もたくさん。フローリングの色一つとったって、変えようがあるはず。今までのやりかたでそのまま施工しても、お金がかかるだけで結局居住者が入らない、では意味がない。
特にやや郊外にいたっては素敵な物件てほぼほぼ皆無…ちなみに、ものつくりとはいえ、インテリアコーディネーターの資格なんかないですけど、地方のリフォーム業者と仕事をしたときのひどさには閉口しました。

地方のリフォーム業者と不動産は結託しているから、なかなか変わらないのかもしれない。
でも、もう少しだけ住みよい世界を作るためにアンテナはってもらえないかな、と思います。
今なんてインターネットでぽちっとするだけで、たくさんの画像も情報もはいるんですよ。
がんばれ、中小企業。

不況をなげくでなく、新しい住居リフォームにとりくんでもらえれば、需要は絶対にある。
今までのやりかたでうまくいかなくなった今、ある意味淘汰されていく時期なのかもしれません。

そんなこといいながら私自身も淘汰されないように。ほそくながく。。。。

2011年1月24日月曜日

大きななにか


いろんな国の、人の、価値観や考え方、知識が私の生き方を邪魔する気がしていた。
知れば知るほど、毎日に疑問が生まれて、今わたしのたっている国や基盤がぐらぐらと音をたてて崩れていくような気がしていた。でもそうじゃないようだ。事態が収束してきている。なんとなくパズルがはまってきた。今回のは少し大きかったね。予想外の大きさだったからちょっと気づかなかっただけなんだ。もう少しだけふんばってみよう。完成できるかもしれないから。

2011年1月12日水曜日

ギンザでテンジ

再びあけましておめでとうございます。
今やってる展示のおしらせです。
銀座6丁目に新しくオープンしたギャラリースペースでstudio BOCCIのメンバー6人プラス、近所のアトリエ「蔵」で石彫をやっている森岡さん1人を加えた7人でのグループ展です。2階は大きなカフェ、3階、4階はビルの1フロア丸ごとギャラリースペースで、そのフロア3階分が内階段でつながったアートスペースになるそうです。カフェは15日からオープン、30日はささやかなクロージングパーティーをやります。ぜひぜひぜひぜひお越しください。のみましょう!

「ROOM」
1月6日㊋ー1月30日㊐
11時~19時 月曜休廊

磯崎えり奈 押元信幸 康舜香 茂田典子 成瀬好徳 宮本沙織 森岡慎也

J-collage
104-0061
東京都中央区銀座6-7-18
デイム銀座ビル3F

2011年1月6日木曜日

新年あけましておめでとうございます

2011ってもっと私は近未来的なものだと思ってました。90年代なんて衝撃の10年以上前っていう。。
昨年はほんとに人に支えに支えられて、、ありがとうございました。
今年もまたw よろしくお願いいたします。

新年あけまして、とてもいいニュースがそこかしこから舞い込んできます。
結婚の知らせ、素敵なギャラリーでの個展の知らせ、幸先のいい会社経営の知らせ、、

なんであの人たちがそんなに苦労してるんだろう?というくらい、素晴らしいモチベーションで挑んでいた方々のサクセスストーリーに、やはり私の見る目は間違ってなかった!笑 となぜか妙な自信をつけたり。
まあ、自分のことではないですので、しっかりしろよー私!とお尻をペンペンたたかれてる気分です。

ただただ横たわる問題は山積しており
生きていくということについて考えさせられる今日この頃
老いに直面した年始から、作るというのは何なのかをずっと考えています。
答えのない問いに答えるにはとりあえず手を足を、動くあいだは動かして
前に進むしかないです。

さー2011!いい年になりますように!!!!