2007年12月8日土曜日

工房めぐり


人の工房を見るのはなんて楽しいんでしょう。今回は、Burgから歩いて数分のところにある、アンさんのアトリエにお邪魔しました。ここはアパートメントの1階で、現在はブルグ卒業生の二人と、現役生徒、今年卒業の一人、計3人で共同アトリエを維持しているそうです。
道具が、そっくりそのまま学校の設備を小さくした感じで、やっぱり学んだ場所に踏襲するのはどこの国でも一緒だな、と感じました。
台所と、共同トイレがついてお値段は・・・高校生が週二でファミレスでバイトして1ヶ月で稼げるくらいの値段。
それを3人で割るんですから、超激安。びっくりしすぎて大変でした。しかも床は超頑丈でびくともせず、大工さんからもらったおさがりという超頑丈でかっこいい机もしっかりと床に根をおろしていました。工具もかなりしっかりとそろえてあって、それもまたおさがりだったり、昔から使われている味のある、でも精度はまだまだ維持できるものばかり。糸のこもかなりオールドスタイルの超オシャレなのがあって、大興奮!そういや、なんかゼットソーみたいなのこぎりあるなあ。とつぶやいていたら、日本語で、刃にゼットソーって書いてありました。日本の道具は定評があるらしく、ヨーロッパにも多数輸入されていて、おもいっきり日本語しか書かれていなくても、専門店などで売られているそうな。「ナンバー1焼き入れ済み」って書いてあるノミとか。おお!絶対ナンバー1じゃないでしょ!って突っ込みたくなるできの甘さにびっくりすることもあったりなかったり。
作品も昔から今までのを丁寧に見せていただき、楽しかったです。
こんなにアトリエがいい雰囲気で、安くて、使い勝手いいならほんと、ヨーロッパで制作したいと心から思いました。が、道具や素材は日本の方がよっぽど手に入りやすく、プロフェッショナルな職人さんも多いので、そこは日本も捨てがたく。ああ、いいとこどりができればよいのに。