2007年11月25日日曜日

ブレーメン


海外留学生を対象とした、学校のプログラムで、なぜかハレからバスで4時間半以上もかかる、Bremen(ブレーメン)と、その近くの、Worpswede(ヴォルプスヴェーデ)へ行ってきました。

朝の6時発、夜の11時着、という強硬日帰りプログラム、ランチも晩御飯もでない、この不思議な勝手にしろよ旅行は、あわただしく過ぎました。

何の前情報もなく、Worpswedeへ。ヴォルプスヴェーデは、地球の歩き方によると、「森と林に囲まれた芸術家の村」らしい。ガイドさんの説明によると、もともと沼地だったこの地一帯と丘を整備して、人が住めるようになり、そこに芸術家が集まり始めて、今でもなお芸術家が住んで、制作を続けてる世界でも希少価値のある場所、とのこと。レンガ造りの小さなアトリエや家が並び、森林の中にぽつぽつと佇む雰囲気はよかったですが、だからといって、芸術ってなんなのさ、とぶつぶつ文句の一つもいいたくなるような、地域の町おこし的のりを感じてしまってちょっと興ざめするシーンもあったりして。まあ、ビジネスにするためには仕方ないのかもしれないけれど、これを芸術だ~この雰囲気がKunstだ~って、ちょっとちょっと、と眉をひそめるようなおばちゃんのりの広報活動が見え隠れして、ここが世界に誇るドイツの芸術の一端だなんて言われちゃうと、ドイツ大丈夫か?!といらぬ心配をしたり。笑

そそくさとブレーメンに移動、何か寝不足のせいか、ハーメルンの笛吹きとごっちゃになって、あれ?この銅像ってなんだ??と、ああ、物語も場所も違うじゃないか。あれ?ブレーメンの音楽隊って4匹だったっけ?この浅はかな中途半端な知識は、感動を手助けしてくれず、みんなが歓声をあげてこの銅像を囲む中、なんだかぽかんとしていた自分がいました。

建物は、ゴシック的なかなりデコラティブでごてごてしてて、結構見ごたえあり。しかもクリスマスを控え、土曜日の今日はかなりの人出。みんなプレゼントを探してるのか、小さな工房のウィンドウに並ぶ小物やジュエリーを必死に吟味している人たちも見かけました。ただ、ブレーメンの滞在時間、およそ3時間。うち、強制的に連れて行かれた美術館が1時間。あまりの極寒に外を歩くことすらためらわれ、1時間のティータイム、さらっと中心地を行進し、短い旅は終りを告げました。

結局移動時間が約10時間!そこまでしてブレーメン行きを企画する理由がよくわからなかったけれど、私はあんまり観光むいてないな。と心から実感できました。