2007年11月3日土曜日

廃墟


1棟まるまる廃墟です。
遺跡級の迫力。そしてその奥にみえる同じマンションもすでに廃墟。その奥のも廃墟・・・・
この手前はショッピングセンターで人でにぎわってます。このギャップ、存在感、圧倒的です。世界遺産的な。感動。
ではなぜ、ここまで大きな建物が廃墟なのか。
ハレは昔から製塩業で栄えており、塩がそれほどの価値をもたなくなった後、工業地帯として栄えだし、労働者が一気にハレに増えたそうな。
その人たちの住居のために70~80年代ごろ公団住宅的な規模の団地群が、町から少し離れたところに大量に建てられたのでした。
が、しかし。ベルリンの壁の崩壊、東西ドイツ統合の結果、ハレは工業地帯ではなくなってしまい、労働者も一部以外はハレを去り、大量の住居が余る結果になりました。
古きを大事にするドイツ人たちは、この日本じゃよくみかける作りの団地を「醜い」と嫌い、頑張って街中のぼろぼろのレンガ造りの家を改修を重ねて住むので、ハレ中心地から西、ノイエシュタッドらへんは今や廃墟マンションだらけ。治安もあまりよくない、とのこと。
解体をしない理由?は不明、、、1棟は爆破解体したそうなのですが、(見たかった!)個人的予想は予算の都合と、あとアスベスト被害なのでは?と思ってます。ヨーロッパは今深刻なアスベスト被害にみまわれていて、ハレなんて工業地帯だったから、おじいさんおばあさん世代はアスベスト患者いるんじゃないかな。。。自分も他人ごとではないので、解体現場近くの時は息止めたりしてます。そんなんで防げないとは思うけどね。気持ち。